ポルトガルがブラジルを植民地化した時代
開拓や耕作、身の回りの世話などの為にアフリカ大陸から多くの黒人を奴隷として連行してきました。
そして人として扱われず、酷使され弾圧され・・・
そうした背景の中で看守や行政にばれないように音楽を演奏しダンスのふりをして修練した格闘技と言われています。
(明確な文献はのこっておらず色々な諸説があります)
様々な動物を模した動きがレッスンで行われます。その中で体幹・柔軟が培われ体の連動性が向上してゆきます。
カポエィラのアウー(側転)やマカコは精度が違います。相手を見なければダメ。見ていないと蹴られても対応できませんからね!
結果的に使い勝手の良いアクロバットへ。
全身のエネルギーを巡らせトリッキーな動きからの攻めと避けが歯車のように複雑に絡み合います。
カポエィラには勝ち負けを決める事がありません。相手を称え尊重し思いやりもって遊びます。
それは攻防であり、それは会話であり個性が輝く瞬間です。
カポエィラは格闘技ですが、勝敗を目的としません。蹴りや、攻撃技をやみくもに当てようとしても、勝ちにはなりません。
受ける側は隙を突かれないようにします。避け方もまた技です。いかに美しく攻撃し、いかにぎりぎりに美しく避けられるか?
そんな勝負です。集中力を高め相手の動きを見て、相手と呼吸をあわせ調和が生まれると笑顔になります。
子供のころに覚えた自転車の乗り方は大人になっても忘れないように、子供のころに覚えた色々な身体の感覚は一生忘れません。